どんぐり倶楽部を1年間やってみて効果があったか?(まとめ)

どんぐり勉強一周年!

5歳0ヵ月から6歳0ヵ月まで、どんぐり倶楽部の「良質の算数文章問題」に取り組んできました。

どんぐり倶楽部を1年間やってみて、どんな効果・成果があったか?
子供が描いた作品(答案)をたどってみると、その成長の軌跡が見られます。
以下、このブログでは、子供の答案に見られるどんぐり効果を、順を追ってまとめていきたいと思います。

また、どんぐり倶楽部方式を取り入れたことで、親として思うところも少し変わったような。親サイドからの感想も、おまけでちょこっと。


 目次
 ➤第1期:年中5歳0ヵ月~5歳2ヵ月 とにかく描けない
 ➤第2期:年長5歳6ヵ月~5歳7カ月 絵より暗算を信じていた頃
 ➤第3期:年長5歳7ヵ月~5歳8カ月 描いて数える
 ➤第4期:年長5歳9ヵ月~5歳10カ月 ストーリー(想像)が出てくる
 ➤第5期:年長5歳11ヵ月~6歳0カ月 描写と計数が分かれる
 ➤おまけ:どんぐり倶楽部をやってみて(親編)




◆第1期:年中5歳0ヵ月~5歳2ヵ月 とにかく描けない時代

【学習回数(取組問題数)】11回(8問)
【取り組んだ問題と結果】
 0mx00:誤答  0mx01:誤答  0mx24:誤答  0mx03:誤答
 0mx38:誤答  0mx14:誤答  0mx75:誤答  0mx13:誤答
 ※その他、ママ作成簡単問題を8回(4問)実施

5歳の誕生日が過ぎたころ、、、
やる気満々でどんぐり勉強を開始したものの、内容を正確に絵にすることはできず、不正解が続きました。
どんぐり問題には歯が立たないので、ママ作成の簡単な問題をやってみたりもしました。
今思えば、これも「何とか正答させよう」という母の悪あがきだったかもしれません。
最初の時期に「正解・不正解」にこだわってしまったのが、遠回りの始まりだったか…。

親子とも、次第に、ちっとも正答できないどんぐり問題が苦しくなってきてしまいました。
絵も最初の頃よりも委縮してきてしまったように感じます。
そのまま中断となりました。

当時、描いていた絵は、こんな感じです。↓

 >0MX75:5歳0ヵ月⑦ どんぐり問題、ちょっとしんどいか??
https://donguri-ben.blogspot.com/2018/11/blog-post_26.html


 >0MX13:5歳2ヵ月① 分からなすぎて、おどる。。。
https://donguri-ben.blogspot.com/2019/01/blog-post_5.html




◆第2期:年長5歳6ヵ月~5歳7カ月 絵より暗算を信じていた頃

【学習回数(取組問題数)】5回(5問)/ 累積16回(13問)
【取り組んだ問題と結果】
 0mx63:正答(祖母の誘導あり) 0mx56:正答  0mx18:正答
 0mx73:正答  0mx77:誤答
 ※その他、ママ作成簡単問題を1回(1問)実施

年長に進級した春。
5歳6ヵ月からどんぐり勉強を再開しました。
簡単な問題を選んで与えたところ、絵図を描かずに暗算で正答するといった状態が数回続きました。
正答後に「絵で確かめてみましょう」などと促して、何とか後付で作画させました。
簡略な図でしたが、数量的には正確に表現できていました。

 >0MX56,18,73:5歳6ヵ月③ 正答。しかし、お絵描きは興味無し。





少年が自分の暗算正答に天狗になり始めた、そんなある日、、、
絵図の答えと暗算の答えが食い違ってしまい、結局、暗算の答えに合わせて絵図を改ざんしてしまう、という事件(?)が起こりました。
実際には絵図の方が正しかったのですが、少年が絵図よりも暗算を信じてしまったせいで、結果として誤答に終わりました。

 >0MX77:5歳7ヵ月① 絵を信じられない


この誤答が本人にはよほどショックだったのか、これを境に、以降、暗算よりも絵図を信じるようになりました
誤答ではありましたが、この1問が大変よい学びとなり、ターニングポイントになりました。




◆第3期:年長5歳7ヵ月~5歳9カ月 描いて数える

【学習回数と取組問題数】11回(10問)/ 累積27回(23問)
【取り組んだ問題と結果】
 0mx93:正答  0mx78:正答  0mx52:正答  0mx79:正答
 0mx90:誤答  0mx59:誤答  0mx65:誤答  0mx62:正答
 0mx66:正答  0mx19:正答
 ※その他、ママ作成簡単問題を1回(1問)実施

第2期の終わりに、暗算の限界を思い知った少年。
思い切って、少し大きめの数量を扱う問題を与えてみました。
「18個のうんこを2個ずつ運んだら、全部運ぶのに何回かかるか?」という問題です。
当然、少年の暗算力では答えは出せず、、、
おもむろに絵図(うんこの山)を描いて数え始めました。
まるで、ヘレンケラーが「ウォーター!」とひらめいた時のように、暗算できなくても描いて数えれば分かるんだ、ということに、やっと気が付いたようでした。
このひらめきは子供にとっては革新的なことだったようで、その後、しばらくの間、「描いて数えるマイブーム」が起こり、生活の中でもいろいろなものを描いて数えて納得しておりました。

 >カタツムリ12匹、どう分配するか?


 >0MX93:5歳7ヵ月② ついに、描いて数えた!
https://donguri-ben.blogspot.com/2019/06/0mx93.html

この問題以降、どんぐり勉強への取り組みが少しずつ楽しくなってきたようでした。
機嫌のいい時は、終了後に、自分の作品(答案)に虹を描き足したりして、うれしそうにしておりました。

0MX78:5歳7ヵ月③ 初めて楽しそうに取り組んだ!


0MX52:5歳7ヵ月④ 自分から勉強すると(一応)言った!


0MX90:5歳7ヵ月⑥ まともに取り組むようになってきた!


とはいえ、もともとお絵描きが苦手な少年ですから、描くこと自体の大変さにめげそうになる時もありました。
そんな時は、勉強はやめてパパと一緒にお絵描き大会!にしてみたり、ママお手製のイモハンコを作って描く手間を省いてあげたり、絵の上手い下手は関係ないんだということを真正面から話してみたりと、、、あれやこれやの手を使って、描くことに慣れさせていきました。




◆第4期:年長5歳8ヵ月~5歳10カ月 ストーリー(想像)が出てくる

【学習回数と取組問題数】13回(13問)/ 累積40回(36問)
【取り組んだ問題と結果】
 0mx51:正答  0mx74:正答   0mx00(分からん帳より):正答
 0mx38(分からん帳より):正答   0mx14(分からん帳より):誤答
 0mx13(分からん帳より):誤答   0mx82(未知数のある問題):誤答
 0mx02(未知数のある問題):誤答  0mx24: 正答  0mx77:正答
 0mx15:正答  0mx40:正答   0mx49:正答

この頃になると、親子とも、どんぐり倶楽部のコツがちょっとずつつかめてきました。
子供の気持ちにも余裕が出てきたのか、絵図にストーリーが出てきました。
その一方で、数量的情報を表す部分の絵は、以前よりシンプルに記号的になってきていますから、単にお絵描きが上手になっただけではなく、算数的な把握も上手になってきているのが感じられます。

 >0MX51:5歳9カ月① ストーリーが出てきた
https://donguri-ben.blogspot.com/2019/08/0mx5159.html

 >0MX38:5歳9カ月④ 半年間どんぐり問題に取り組んだ効果は?
https://donguri-ben.blogspot.com/2019/08/0mx3859.html


調子がよさそうなので、問題の難易度を上げ、未知数を含む問題を何問か与えてみましたが、こちらはまだまだ歯が立たず。
頭の余裕がなくなると、絵のほうも余裕がなくなるようで、こうした難しい問題に取り組むときの絵は貧弱でストーリーどころではなくなります。

誤答が続いてしまって少年がヘソをまげるかな?と、母としては少々心配でしたが、、、
さにあらず!
偶然なのか何なのか、このあとさらに好調にがんばっておりました。
たまには、歯が立たない難問に刺激されてみるのもいいのかもしれません。

 >0MX24:5歳10カ月③~⑥ どんぐりはかどる!暇ってすごいっ!
https://donguri-ben.blogspot.com/2019/09/0mx24-0mx77-0mx15-0mx40510.html




◆第5期:年長5歳11ヵ月~6歳0カ月 描写と計数が分かれる

【学習回数と取組問題数】10回(10問)/ 累積50回(46問)
【取り組んだ問題と結果】
0mx45:正答  0mx22(未知数のある問題):誤答
0mx12:誤答  omx81(未知数のある問題):誤答
0mx85:正答  0mx90(未知数のある問題):誤答
0mx04:正答  0mx05:誤答  0mx43:正答  0mx01:正答 

6歳の誕生日も間近なこの頃。
5歳0ヵ月からどんぐり倶楽部を初めて、そろそろ1年間がたとうとしています。
この頃から、問題の全体情景を描いた絵とは別に、数えるための図を描くことが増えてきました。

まずは、大人が問題文を1文ずつ読み、それを子供が絵にしていきます。
このやり方で、問題の全体情景が描かれます。
その後で、別途、算数的核心部分の数量を記号的に表し計数するわけです。

 > 0MX45:5歳11カ月① 週末朝はどんぐり勉強
https://donguri-ben.blogspot.com/2019/10/0mx45511.html

 >0MX04:5歳11カ月⑦ お金の計算
https://donguri-ben.blogspot.com/2019/10/0mx04511.html

 >0mx01:6歳0カ月③ ついに、描いて考えた!
https://donguri-ben.blogspot.com/2019/11/0mx0160.html

問題文中に未知数を含むようなものは、まだまだ描写することができません。
現時点では、問題文を素直に1文ずつ描き、必要ならば、問題の核心に関わる数量的情報を別途取り出して描いて数える、ということはできるようになってきたようです。


さて、ここまで、どんぐり問題に見る一年間の変化を振り返ってみました。

どこまでが、ただ単に年齢が上がったから出来るようになったことなのか?
どこからが、どんぐり勉強の成果なのか?

サンプルが1人しかおらず、比較対象もいないので、科学的に結論を出すことはできないのですが、私としてはそれなりの手ごたえを感じています。

果たして、今後、どう進化していくのか?
これからも、子供のどんぐり勉強を観察していきたいと思います。




◆どんぐり倶楽部をやってみて(親編)


「今日こそは、怒らない」
そんな決意をするようになりました。
(まあ、それでもぶちキレたりしてしまう日々なのですが…。)

どんぐりは子供の心を写すバロメーターにもなります。
子供は心の余裕がなければ、どんぐり問題にも取り組んでくれませんから、子供にどんぐりをやらせたいなら親も必死です。
必死に、子供の環境を整えるのです。

親としての自分の態度とか、1週間の過ごし方とか、そんなようなことです。
テレビに頼らす、たっぷり外遊びをさせて、毎晩読み聞かせをして、十分な睡眠を取らせ、子供の主体性を見守る。
たったそれだけのことなのですが、実際にやろうとすると、なぜかなかなかハードなものです。

そうやって、必死に環境を整える日々を送っていると、環境が乱れれば子供は容易に余裕を失うんだってことが、身にしみて分かってきます(どんぐり問題やらなくなります 汗)。
親も必死だけど、本当に必死なのは、子供。
子供こそが、日々をギリギリの全力で生きている。
人間の一生の中で、最も劇的に知力を伸ばす時期ですから、毎日、全力なのです。

大人都合の些末なコントロールのためなんかに、怒鳴ってる場合じゃないな、と思う今日この頃です。


「かわいくて、おもしろい」
我が子が繰り出す、数々の名絵画!迷絵画!?
うちの子、天才かも(笑)と舞い上がったり、がっかり通り越してびびり固まったり(汗)

どんぐり倶楽部してると、子供の「できない」過程にも直面しまくっていくわけですが、、、
最初こそ、そのあまりのできなさ加減に焦りもしましたが、回を重ねる毎に、ひとつひとつの小さな課題も子供にとっては生まれて初めての難題なんだということが、ひしひしと感じられてきます。

問題に取り組みながら怒ったり工夫したり発見したりする、その瞬間の子供が、かわいいし、すばらしいし、私の希望なのです(たまに、絶望になる時も…涙)。
もしも自分の体がいくつもあったなら、何人もの子供を預かって、どんぐり倶楽部しまくってみたいところですが、そうもいかず。
こうやって、ブログで観察日記をつけています。

このブログをご覧いただいたどなたかに、一緒に楽しんでいただけましたら幸いです。


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