落ち着きない子は大器晩成!?~熊狩り犬ビリーに学ぶ

最近、親戚から預かった犬が同居しているのですが、少年が、犬に同化しつつあります。

散歩している犬の横で、
自分も四つん這いになって道を進み、
木立の根元にタチションをし、
用を足した後の土を蹴ちらし、

、、、。

「やめろ」と言っても聞かないので、知らない人のふりをしてみたりするのですが、
どう見ても私が母親。
バレてます(汗)

そんな少年のマイブームがこの本。


クマがり犬 ビリー (シートンどうぶつ記 幼年版)


若犬の頃は落ち着きがなく、ふざけてはしゃいで失敗ばかりの「だめ犬ビリー」が、クマ狩りでまさかの大活躍をし、成犬になってからは落ち着きと賢さが出て、猟犬たちのリーダーになる、という話し。
「みにくいあひるの子」なんかに通じるものがあり、ダメな子が成長して素晴らしさを発揮する、というストーリーです。

通して読むと70分くらいかかってしまいますが、2度目からは子供の気に入った場面を中心に読んであげてます(ビリーが活躍するところ、とか)。

これは実話なのか??
落ち着きなさMAXの男子を育てる母親としては、たとえ犬の話しであったとしても実話であってほしいと、望みを抱いてしまいます。。。

◇落ち着きない子は大器晩成!?

科学的事実として、知っておきたいこと。

1.新しいもの好きの赤ちゃんは、将来の知能指数が高くなる傾向がある。

子供の認知発達を研究する人たちによって、赤ちゃんを対象とした馴化・脱馴化の実験が数多く行われています。
赤ちゃんに絵が描かれたカードを次々見せていくと、どうなるか?
赤ちゃんは、もう見慣れたカードはあまり凝視しなくなります。
そして、みたことのないカードが現れると、がん見する、と。

こういう新しいもの好きな傾向が強い赤ちゃんの方が、知的に高くなる傾向があるわけです。

2.脳の成熟に時間がかかる子は、将来の知能指数が高くなる傾向がある。

最近は、脳科学的研究も進んできています。
人間の脳は、脳細胞を増やしたり減らしたりを繰り返しながら成熟していきます。
ざっくり言うと、赤ちゃんの頃にわーっと脳細胞を増やして、幼児期・児童期を通してよく使う神経回路は残して、それ以外の不要な脳細胞を刈り込み、だいたい11~12歳くらいになると成人と同じような成熟した脳になる、というわけです。

こうやって脳みそがわちゃわちゃしている時期というのは、当然、行動もわちゃわちゃするわけで、自ずから、子供というものは中学校にあがるくらいまではわちゃわちゃするんだ、と。

この時、大事なのが、早く成熟することがいいこととは限らない、ということ。
10歳で成熟脳になってしまう人もいるし、13歳で成熟脳になる人もいる。
そして、13歳までかけて成熟した脳のほうが高い知的能力を発揮する場合がけっこうある、ということです。
ゆっくり成熟して、高い能力を得る、という発達の仕方もあるのです。

良し悪しではないですね。
早く成熟して何でもそつなく普通にこなすもよし。
ゆっくり成熟して特定領域で高い能力を発揮していくもよし。

遺伝的に規定される部分も大きいのでしょうから、好きに選べるわけではないとは思いますが、いろいろなタイプの脳がある、ってことです。

全国の、落ち着きないお子さんをお持ちのパパ&ママ!(見てる人そんなにいませんが、、、)

うちの子は大器晩成かもしれない!?と夢(妄想?)を持って、
でも、そうでないかもしれないので、とりあえず自らの体を労わって、
共に、日々の苦難をやりすごしましょう!

そして、将来、、、やっぱりただのアホやった(笑)
と納得する頃には、きっと素敵な平和がある、、、はず!(汗)

頑張ろう、おーっ!


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